南フランスのバカンスに電車でGo 前編
バカンス。それは民族大移動。想像してください。8月に東京を訪れると、殆どの飲食店が閉まっている。こんなこと日本でありえますか。はい、フランスではそれが当たり前なのです。
そのバカンスに働き過ぎ国の一員として、フランスに移住している訳でもないのに参加してきた旅行記がこちらになります。このブログでは2021年のコロナ禍にあって、旅した南フランス各地の情報をまとめています。Tipsを諸々散りばめましたので、電車で南フランス旅行を検討する人のお役に立てると嬉しいです。長いので前編・後編に分けての投稿となります。
バカンス前の苦難
国際運転免許失効
ご存じの方も多いと思いますが、国際運転免許の有効期限は、発行日から1年です。今年のバカンスは去年のレンタカー旅行に引き続き南フランスを車で回る予定でした。しかし、国際免許がバカンス直前に失効するという痛恨のミスを犯し、急遽電車旅行に。(彼女にマジで怒られました)
見つからないホテル
当初はArles(アルル)に3日、Montpellier(モンペリエ)に3日くらいの予定でホテルを探しましたが、これが全く見つからないんです。その時の気持ちがこちらのツイート。
結局はホテルマターで行き先をMontpellier, Perpignan(ペルニャン), Narbonnne(ナルボンヌ)に変更しました。ibisホテルが1泊130EURO(18,000円)くらいするので、旅行の3ヶ月前には手配を済ませることをお勧めします。
ローカルマフィアSNCF
日本の電車と違い、フランスの電車(SNCF)は時期や混雑具合で価格が変化するダイナミックプライジング方式です。つまり直前で人気の目的地に向かう電車はとにかく高い。そして便利な時間は先に予約されているので、朝一とか終電付近しか空きがありませんでした。電車旅行を計画されている方は、早めの予約を推奨します。
旅の始まり
Paris to Montpellier
午前4:30起床。身支度を整えて午前5:00に手配していたUberに乗り込みParis Gare de Lyon駅へ。6:09発Montpellier St Roch Montpellier行きの電車に乗り込む。朝のホームの様子がこちら。
この時間からこの人の混雑具合は7時台の品川駅に匹敵する勢い。皆さん巨大な荷物を抱えております。
Montpellier
パリから電車で揺られること3時間。初めに到着した街モンペリエは、これぞバカンスという晴天。建物は白基調で青い空に最高に映えます。写真撮りまくりです。街の名所もコンパクトにまとまっており、アクセスも簡単です。ただ2021年8月の段階では何故か路面電車がGoogle Mapの移動手段で反映されないため、初見では移動が難しく見えます。しかし、現地に着くと10分間隔で路面電車が各地に走っているので全く問題ありません。
夜はEmpanadas Clubというレストランでアンパナーダスというアルゼンチン料理(揚げ餃子のようなもの)を食べましたが、これがメチャクチャ美味しかったです。彼女がサニタリーパスを忘れて店内で食べれないというハプニングはありましたが、夜の市街地で独特の雰囲気を味わいながら食べるアンパナーダスは趣があり、思い出の味となりました。行く機会があれば特にモッツァレラタイプは試して欲しい一品です。
しっかりGoogle Mapにも日本語でレビューしておきました。
2日目は朝からビーチへ。モンペリエ周辺は有名なビーチがいくつかありますが、今回はPlage Le Petit Traversというビーチに行ってきました。まずは路面電車のCラインの最終駅Étang de L'Or, Pérolsまで移動します。そこでは、Plage Le Petit Travers行きのバスが30分程度の間隔で走っています。自転車の貸し出しもあったので、30分ほど海岸をサイクリングしながらビーチに向かうのも1つの楽しみかもしれません。バスに揺られること10分、ビーチに到着。
青い空、白い砂浜、常夏の太陽
これぞバカンスと心の中で叫びながら、ビーチシート、Helinoxのチェアを広げて準備完了。適度に海に入る、砂浜でトドになるを繰り返しながら夕方まで最高の時間を過ごしました。
※食事の場所が限られるので、ピクニックスタイルで昼食や飲み物は持って行くと更に良かったです。
モンペリエはホテルが一泊たけだったため、夕方からペルピニャンに電車で移動。ペルピニャンに向かう途中にあるエロール池は夕陽とマッチして西洋の千と千尋の神隠し電車でした。時間が許せば夕方の便をお勧めします。
到着後はホテル近くのVIA DEL VIというワインレストランへ。前菜のアサリ、ハム、メインの鯖も美味しかったです。ワインもテイストして決められるので色々試したい人には嬉しいサービスです。特にデザートのチョコレートムースはこの旅の中で一番美味しかったデザートです。
Perpignan
3日目は朝からマジョルク王宮へ。
モンペリエと変わってペルピニャンはスペイン領だった期間も長く、建物の煉瓦は基本赤ベースです。フランスですが、街中を回っているとスペインにいるのかと錯覚します。
お昼は魚介が食べたく、トリップアドバイザーで調べてRestaurant l'Atelier de Jean-Paulへ。オーダーしたブイヤベースは絶品でした。
この日は市内の気温が40度を超え、観光と休憩を1:2くらいで行いながらカフェや市内を楽しみ、夜はタパス形式のレストランへ。タパスとはスペインスタイルの小皿料理の総称です。このタパス、日本でいうところの居酒屋の感覚で、色んな種類の食べ物にトライされたい方、呑兵衛の方にはもってこいの形式です。そしてフランスの外食なのに意外とお財布にも優しいことが多いです。
Narbonnne
4日目は昼前からNarbonnne(ナルボンヌ)に電車移動です。
ナルボンヌではibisホテルを予約していましたが、ここでトラブル発生。市内から少し外れた郊外のショッピングモール付近にあり、どう考えても車でアクセスするしかない立地でした。駅でバスを探せど全く見つからない。そしてパリでは何不自由なく使えるUberは1台も検出されず、タクシーもなし。照りつける太陽、苛立ち出す彼女。ホテルまでの道中は色んな意味で大変でした。
フランスも日本と同様で、地方都市は基本Uberやタクシーは使えない前提で考えていた方が良いです。フランスには小さな素敵な村が多いですが、公共交通機関ではなく、車で向かうことをお勧めします。フランスでレンタカー旅行するTipsはフランス、レンタカーで週末小旅行にまとめているので、参考にしてみてください。
ホテルロケーションでは一悶着ありましたが、ナルボンヌは小さい街ながら綺麗で、何と言ってもLes Halles de Narbonneで開かれるマーケットが最高でした。朝7時から空いており、土日は朝から非常に賑わっています。マーケットの中身はこのような様子。
生牡蠣はブルターニュ地方が有名ですが、こちらも負けないくらい美味しかったです。
金額もそこまで高くなく、マーケット内で色々な食材にトライできます。ナルボンヌに行く機会があればマーケットはマストです。小さい街ですが、教会はパリの有名なものにも負けないくらいゴージャスでした。
南西フランスについてここまでは書き綴りましたが、後編は南東フランス編です。南フランスでのバカンスの代名詞は南東エリアなので、こちらも全力で楽しんできたのでお楽しみに。