コロナ禍における海外からの帰国について
前置き
2020年は世界にとって、もちろん自分にとっても生きてきた中で一番ハードな年となっています。自身のビジネス(宿泊業)ではお客様の8割が海外の方だったため、未だに壊滅的な状況であり、進めてきた自社のプロダクトも台湾がターゲットとなっているので暫くは身動きが取れない状況です。そして何より辛いのが、海外渡航が出来なかったこと。私はフランスに彼女がおり、この4月に会う予定でしたが無期限の延期。彼女も同様で7月から日本の建築事務所でインターンを控えていましたが、それも頓挫。いつ国が開かれるともわからず、互いに誰にもぶつけられないストレスを日々感じていました。
しかし7月に状況は変わり、フランスは一部の国から観光での入国を許可しました。フランス入国制限一部解除のお知らせ
という訳で8月中旬から1ヶ月にわかりフランスに滞在し9月の中旬に帰国しました。帰国についてはYoutubeなどで体験談を確認していましたが、関東中心の内容が多かったので、関西国際空港に到着した自身の体験も記事に残します。少しでも帰国を検討している人の役に立てれば幸いです。
対象の読者
このような方を対象にしています。
- 現在海外旅行を検討している方
- 海外から日本に帰国を考えられている方
フランス出発から日本(KIX)入国まで
フランス出国
今回はAir Franceを利用しましたが、フランス出国について特にすることはありませんでした。
Air Franceでは搭乗前に非接触の検温が実施されます。また機内はサージカルマスクの着用が必須となります。
※もし中東経由などを検討されている方は、トランジットする国の公式ページは必ず見てください。一部の国ではトランジットでも96時間以内のCOVID-19陰性証明書(英文)が必須であり、かなりハードルが高いことが多いです。
飛行機機内
日本人のフランスへの入国は許可されていますが、逆は未だに認められていないので帰りは乗務員の方含めて50名以下のフライトしでした。
機内の様子がこちら。この空席で航空会社はやっていけるのか。。。
こんな少ない人数ですが客室乗務員の方には丁寧にご対応頂き感謝しております。
機内では3つの書類+税関への申請書類が配られました。
- 関西国際空港にご到着の皆さまへ
空港到着後の検疫の手順が書かれてます。関西国際空港のページからも書面を確認することが出来ます。 - 質問表
滞在した国や滞在期間中の体調を記入します。厚生労働省のページで書面は確認が出来ます。この書面は検疫官の方に提出します。 - 入国される方へ検疫所よりお知らせ
帰国後の隔離期間中の待機場所と滞在期間を記入をします。書面のサンプルを厚生労働省のページで確認することが出来ます。この書面には検疫前に任意の番号が書かれたシールが貼られます。検査キットにも同様の番号が付与され、検査結果と被験者を一致させる対策が取られています。
空港到着(検疫前)
飛行機が空港についてからは直ぐに降機出来ません。まずは関西国際空港職員の方が、機内に搭乗され検疫の一連の手順を説明されました。
一連の説明が終わると降機します。関西国際空港についてからは検疫前に追加でもう2枚書面を渡されました。
- LINEアプリ等を活用した健康確認 個人情報の取扱いに関する説明書兼同意書
- 厚生労働省からのお知らせ
帰国後は14日間の隔離期間があり、通常は住まいの自治体の保健所から電話による健康状態の確認があります。しかし帰国者と保健所の負担軽減のためにLINEによる健康状態の確認が可能となっています。この制度は個人的に素晴らしいと思います。
空港到着(検疫)
唾液の採取による検査となっていました。唾液採取が困難な場合は鼻に綿棒を入れる検査となります。
唾液を漏斗を使って専用のキットに1~2mL採取しました。私の場合、採取に1分もかかりませんでした。
採取した唾液サンプルのキットと質問表をこの段階で検疫官の方に提出します。
空港到着(検疫後)
LINEアプリ等を活用した健康確認 個人情報の取扱いに関する説明書兼同意書を提出します。
後は検査結果が出るまで待機場所で待機となります。事前の説明では検査結果が出るまで2~3時間との説明でしたが、私の場合は検査結果が出るまで90分ほどでした。
検査結果は陰性。「入国される方へ検疫所よりお知らせ」の書面に最終的に検査結果が陰性であることの印を押してもらい入国となりました。
まとめと所感
現場の職員の方の適切な案内のおかげで、入国までの一連の検査は非常にスムーズに終了しました。検査も唾液検査だったため、ほっとしました(綿棒での検査は痛いとの意見をよく聞くので)
またLINEなどを用いた健康確認の実施も非常にスマートな仕組みだと感動しました。
今回は結果が陰性だったため、陽性だった場合の対応は記載出来ませんが、海外に行かれる方、帰国を検討されている方の役に少しでも立てれば嬉しいです。そして、好きな場所に移動できる自由が1日でも早く戻ることを切に願います。
今回は帰国についての一連の流れをまとめましたが、フランス滞在の1ヶ月は車でブルターニュ地方およびボルドーを廻り、最高の思い出となりました。これはまた別の記事でまとめます。